今回は、過去のコラムでご紹介してきた「Microsoft Office」をマスターするにはどうすればよいか、いろいろ考えて
みようと思う。そもそも、Microsoft Office(以下Office)をマスターしている状態、とはどういう状態だろうか?
Officeを使った実務を細分化して考えてみよう。異論はあるかもしれないが、概ね以下のような項目になるかと思われる。
① 基本操作ができる
② 他の人が作った資料を手直しできる
③ 他の人が作った資料の一部を引用して資料が作れる
④ 白紙から簡単な資料が作れる
⑤ 白紙から込み入った資料が作れる
「基本操作」「簡単な」「込み入った」の定義は人それぞれで抽象的な表現であることはこの際ご容赦いただきたい。難易度は①から⑤へ向かうに従って高くなる、といったところか。ただ、Officeのスキルという点においては、上記に加えてさらに
⑥ ①~⑤の作業が効率的に早くできる
⑦ 読みやすく、見やすく、わかりやすい、整った資料が作れる
⑧ 他の人にOfficeの効率的な使い方を教えることができる
このような項目も挙げられるだろう。資料が作れるとしても、作るのが遅かったり出来栄えが良くないとなれば評価は半分、
といったところだろう。
「込み入っているが読みやすくて見やすくてわかりやすい資料を手早く作れて、その作り方を他の人にも教えられる」
これがOfficeをマスターしている、という状態の一つの形であろう。
さて、この状態になるにはどうすればよいか?やるべきことはそんなに難しくない。
「Officeのイロハをきちんと学習し、実務経験を積む」
これに尽きるのではないだろうか。これはOfficeに限らずすべての技能についてあてはまる。
「あたりまえじゃないか」と思った方。果たしてそのあたりまえのことを実践されているだろうか?
あくまで筆者の肌感覚で恐縮だが、Officeをお仕事等で使っている人のなかでOfficeのテキストに基づいてイロハを
きちんと学習し、Officeの持つ機能を会得できている人はおそらくそんなに多くないのではないか、というのが筆者の見立てである。現実的には、学習ほとんどなしで実務が先行し、わからないところはインターネット等で調べて・・・という方が多数派ではないだろうか。やはり学習と実務経験は両輪であり、どちらも重要なのは間違いないところである。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。一人でも多くの方がOfficeマスターとなるよう、心から祈っています。