Vol.4 Excel習得によるメリット

 今回は、前回に引き続きMicrosoft Office(以下、Office)について取り上げる。Excelについて考えてみたい。

 Excelは「表計算ソフト」と言い換えられる。画面構成はWordとは異にする。縦1,048,576行、横16,384列のマス目

(セルと呼ばれる)が画面に配置され、項目や数字を入力して、計算を行ったり集計を行うことを得意としている。

また、集計したデータを元にしたグラフ作成も容易であり、データ分析資料が簡単にできたりする。また、数百の関数が

用意され、単純な合計値から相関係数のような複雑なものまで演算をやってのける。VBAとよばれるプログラミング言語

も実装されている。

 筆者はMicrosoft社の関係者でも何でもないのだが、この仕組みを考えた人は凄い!といつも思っている。とにかく

「よくできている」の一語に尽きるのである。

 前職時代、筆者は現在の仕事を始める直前までExcelを多用する部署でデータ分析に明け暮れていた。ピボットテーブルやVLOOKUP関数などを使い様々な数値データを集計分析しまとめる作業がメイン業務だった。そのときいつも感心して

いたのは作業を簡素化する術が数多く用意されていることだった。これは前回のWordを取り上げた際も書いたが、今まで

チマチマと行っていた作業がばからしくなるくらい作業を効率化する機能がとにかく多いのだ。筆者は仕事上必要に迫られてインターネット検索をしながら自己流で身に付けたので、スキルアップの効率はかなり悪かったかもしれない。みなさまには

Wordと同様、基礎からきちんと習得されることをお勧めしたい。そうすれば、Excelのすごさを筆者よりスムーズに体感

できると思う。

 Excelスキルを身に付けると、場合によってはWordよりも使える領域が大きいかもしれない。経理部門はもちろんのこと、総務部門や営業部を束ねる管理部門など、売上実績の集計や在庫管理、顧客管理などにおいて、Excelはよく使われて

いる。使える場面はかなり多いと思われる。

 今まで全く使ったことがない方も恐れる必要はない。初歩からきちんと効率的な方法で学べば、学習の密度にもよるが

おおむね半年程度で使えるようになる。

世の中に様々なスキルがあるが、ゼロベースから半年程度で使えるようになるスキル―しかも、ビジネス実務で大いに役立つ―はそんなにないのではないだろうか。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。これを読んだみなさまがExcelスキルのアップに向けた行動を起こす

きっかけにしてくだされば幸いです。