Microsoft Office(以下、Office)が世に出てから30年余り。その間にバージョンアップを繰り返し、今やパソコン用
ソフトウェアのデファクトスタンダード化に至っている。現在の最新バージョンは2021年10月リリースの「Office2021」
である(サブスクリプション版のMicrosoft365、というのもある)。
今回は、そのなかでWordを取り上げ、機能や身に付けることによるメリットなどを筆者の前職での経験も踏まえ思うまま
書いてみたい。
Wordはご存知の方も多いと思うが、いわゆるワープロ(ワードプロセッサ)であり、主として文書作成に使われる。ただ、
文書の作成だけではなく表や画像なども挿入できるため、様々な資料作成に適している。また、章立てを設定したり、
「拝啓」と入力すると自動的に文尾に「敬具」と表示する機能などもあり、なかなか賢い。WordがOfficeの基本だ、という
人もいる。
ただ―これはWordのみならずOfficeすべてに言えるのだが―、すでに使っている人を含め、すべての機能を熟知し
使いこなしているユーザーは意外と少ないのではないか。筆者もその口で、今の仕事を始めるまでは特にスキルアップ
のための学習をしたことはなかった。前職時代によくWordを使っていたが、白紙から文書を作るだけでなく、別の誰かが
作ったWord文書を拝借して、自分の資料作成を行ったりすることが結構多かった。―これもOfficeすべてに言えるのだが―Wordにはきちんとスキルを身に付けなくても何となく直感的に使えてしまう、という利点があるため、自己流で日々の
業務をこなしていたのだった。
「私もそうだ」と思った方。それでは極めてもったいない。もしかしたら実はかなりの時間を損しているかもしれない。
筆者は今の仕事を始める際、MOS資格取得のためにOfficeの学習を行った。そのときの感想が「今までもったいないこと
をしたな」だった。今までチマチマと時間をかけてやっていた作業が実はもっと簡単に短時間でできた、という事例が多々
あったのである。
この記事を読んでいただいたみなさまにぜひお伝えしたい。パソコン教室に通うかどうかはさておき、改めて基礎から
きちんと学習してみることを強くお勧めする。もしかしたら、今まで数時間かかっていた文書作成が大幅に早くできるように
なるかもしれない。これは、実際当校に通学された生徒さんが仰っていたコメントでもある。
最後に、Wordスキルをアップすることによる効果について触れておきたい。
文書作成を得意分野としているので、契約書や社内規定の作成などを行う法務部門などではかなり重宝されるものと
思われる。また、幼稚園等でお便りなどを作るような場面においても、Wordスキルはかなり役に立つのではないだろうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。みなさまがWordスキルを身に付けられて、お仕事で活用されることを
願っています。