ITの発達が進み、だいたいのことは自宅でできる時代になった。
ショッピングはその最たる例であり、自宅にいながらほとんどのものを入手できる世の中である。一方でリアル店舗
は苦戦を強いられている。書店はここ20年で約10,000店も減少したという統計があったりもする。
この流れは、教育の分野も他人事ではない。インターネットの普及により自宅で様々な学習をすることができる。
パソコン教室業界にとってもかなりの逆風である。
さて、ここでパソコン教室の必要性について考えてみたい。
確かに、今なら自宅にいながら動画サイト等で講師の授業を聞き学習することも可能である。パソコンさえ用意できれば、
自宅でパソコンスキルをアップすることも決して不可能ではない。
しかし、自宅で学習するのにはかなりの精神力を必要とする。精神力とは、言い換えれば「誘惑に打ち克つ力」である。
自宅には様々な「誘惑」が随所に配置されている。疲れればいつでも横になることができるし、ちょっと本棚に手を伸ばせば
雑誌やマンガも読める。リビングにはテレビがあり、冷蔵庫や戸棚にはすいた小腹を満たすものが並んでいる。「ちょっと
休もう」からお昼寝へ・・なんてこともある。
かく言う筆者は、過去に自宅学習で資格試験に挑戦したことがある。学校に通う費用と時間がなかったため、自宅で
インターネットを駆使して学習を敢行した経験がある。だからこそ言えるが、やはり「誘惑に打ち克つ力」は必須である。
自宅で、誘惑に負けず目標に向かって突き進むことができる自信のある方は、パソコン教室に通う必要は、まったくない。
でも、その自信がない、という方はぜひ通学を検討してみていただきたい。
パソコン教室に通って学習するメリットは、以下の通りである。
(1) 当然ながら学習を妨げる誘惑はない
(2) 教室に出向く、という行為によって学習意欲のスイッチが「オン」になる
(3) 教室まで出向いて限られた時間で学習するので集中力が高くなる
(4) 集中力が高い状態で学習するので学習の密度も高くなる
(5) 結果的に、効率よくパソコンスキルが上げられる
主だったところは、こんなところだろうか。
これからも、ITの進化はさらに進み利便性が今まで以上に向上していくのは間違いないだろう。それでも、パソコン教室
―他の教育施設も含めてだが―がこの世からなくなることはない・・・と信じたい。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。